2023年1月15日
冬期湛水不耕起移植栽培を提唱した岩澤信夫氏の著した「究極の田んぼ」を読み返してみた。
冬期湛水により、イトミミズが大量に発生し、その排泄物がトロトロ層を形成し、雑草の発芽を抑えるとともに、肥料としての窒素を供給してくれる。
また、根を傷めす残す不耕起だと、根に共生する菌根菌が排泄するグロマリンという強粘性のタンパク質が土壌を団粒化、肥沃化させるという。
この相乗効果が肥料の投入や除草剤を必要としない米づくりができる秘結らしい。
これがキモだと思うが、読み返すといろいろ新たな発見がある。慣行農では稲藁は切り刻んで土にすき込むが、これではメタンガスが発生し稲に害があるだけでなく地球温暖化に悪影響を及ぼすという。冬期湛水不耕起移植栽培では、水中で自然分解させるとあった。稲藁は積んて保管していたが、これを読んで半分くらいを持ち出して田んぼに投げ入れた。春先にどうなっているか楽しみだ。
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